TALK SESSION FUJI×情報系専攻

加藤 大輔

ロボットソリューション事業部
Automated SMT Productionプロジェクト
設計・開発/2001年入社

グローバル企業に勤めて海外で働きたいとの思いからFUJIに入社。現在はロボットソリューション事業部Automated SMT Productionプロジェクトのプロジェクトマネージャーを務めている。

白崎 雅明

ロボットソリューション事業部
Automated SMT Productionプロジェクト
ソフトウェア設計/2015年入社

装置制御のアプリケーション開発チームなどを経て、2022年に加藤の誘いで現在の部署に配属されることになる。装置やシステムの異常をリアルタイムで通知するモバイル端末の開発チームのリーダー。

スマートファクトリー実現のための装置と、それを管理する上位ホストシステムの開発に携わる情報系専攻出身の2人に、自動化の先にある自律化の世界、そこで自身が果たすべき役割について語り合ってもらいました。

Episode 01

自動化の一歩先の世界を
見据えた自律化

加藤
ロボットソリューション事業部では、お客様の工場のスマートファクトリー化を推進しているわけだけど、今は“自律化”のソリューションを提供する「FUJIスマートファクトリー3.0」を目指す段階にまで進んできているね。
白崎
工場の中にはいろんな機械があって、その一部の組み合わせだけで特定の課題を解決しようとするのが、まず1.0の段階ですよね。小さな点と点がつながっているイメージでしょうか。そして次の2.0の段階では、単体の機械から生産ライン全体に広がり、さらにはオフラインの作業エリアや倉庫、搬送の領域まで自動化されて、線から面になります。
加藤
その通り。面が自動化されるとすべてがインターネットに接続されるので、そこから出てくるデータをもとに予測分析し、自律的な制御によって未然にエラーを防ぐことができる。つまり、自動化の一歩先の世界を見据えた自律化の機能分析や設計が、FUJIスマートファクトリー3.0では求められている。
白崎
現在私は、装置やシステムの異常をリアルタイムで通知するモバイル端末の開発を行っていますが、スマートフォンなどに通知が来るのであれば、現場から離れた場所でも異常を確認・制御できるので、それが省人化につながると考えて取り組んでいます。
自動化の一歩先の世界を見据えた自律化 加藤 大輔

Episode 02

なぜつくるのか、
何をつくるのか

加藤
FUJI製品を活用したスマートファクトリー実現のための装置と、それを管理する上位ホストシステムの開発においては、測定データを用いたDXソリューションにまで目を向ける必要があるよね。
白崎
自動化は省人化に直結しますが、そうなると、ひとりで複数の機械を管理しないといけないわけで、ときには担当者がエラーに気づかないまま機械が停止し続ける、といった事象が発生するかもしれません。
加藤
だからこそ、あらかじめ目標を設定することで自律的に判断し、品質向上やコスト削減、事故の回避など、製造プロセスの最適化を行うシステムの構築がポイントになってくる。
白崎
機械とハードウェアとソフトウェア、三位一体でお客様の望む機能を実現するFUJIの強みを活かしながら、複眼的な視点で専門的な解決策を提示しないといけないなと、日々痛感しています。
加藤
課題解決についてはシステマチックになりすぎず、お客様としっかりコミュニケーションをとることがやっぱり大事。「Why(=なぜ)・What(=何を)・How(=どうやって)」 のフレームワークで、お客様から要望をいただいたとき、すぐに「どうやってつくるのか」という思考になりがちだけど、「なぜつくるのか」「何をつくるのか」をまず考えるようにしないと。
なぜつくるのか、何をつくるのか 白崎 雅明

Episode 03

モノ売りからコト売りに
シフトしていく

白崎
これからロボットソリューション事業部はどこに向かっていくのでしょう?
加藤
自動化に関しては、ある程度の成果が出ていると思う。その先にあるのが自律化。一般的な工場では「PPM(Parts Per Million)」という、実装部品100万個あたりの不良点数(不良率)を示す指標が使われているけど、FUJI製品を導入しているお客様ではPPB(Parts Per Billion)のレベルを実現されているところもあり、今後多くのお客様がそのレベルを目指していくことになると思う。
白崎
だからこそ、自動化の先にある自律化の実現が急務だと?
加藤
そう。自動化された工場のデータを駆使して、これまでできなかったことをできるようにする。そして、お客様の体験価値を1ランク2ランク上げることが未来に向けた我々のミッションだね。
白崎
私もこの分野に携わるなかで、自律化の機能分析や設計の重要性を感じています。今後、モノ売りからコト売りにシフトにしていくFUJIにおいて、フラッグシップの機能になると信じているので、必ず結果を出したいと思います。
加藤
コト売りとはつまり、社会課題を解決するということ。時代の変化やお客様のニーズの変化にあわせて、我々のサービス内容も必然的に変わっていくけど、世界の技術革新の実現に貢献できるのは、この仕事の大きなやりがいだよね。
モノ売りからコト売りにシフトしていく 加藤 大輔 白崎 雅明

MESSAGE

情報系専攻出身者への
メッセージ

  • 加藤 大輔
    加藤

    FUJIは産業機械メーカーですが、機械はシステムの一部であり、個人的には当社をシステム会社だと思っています。そして、単にプログラミングをするだけが情報系の仕事ではありません。プログラミングは単なる手段で、お客様の課題を解決するための仕組みの構築こそが我々に求められているものなのです。もし当社に入社しましたら、お客様に感動してもらい、それによって自分自身も感動する、という体験をぜひ味わってほしいと思います。

  • 白崎 雅明
    白崎

    機械を動かすにはソフトウェアが必要です。また、機械の生産結果を確認するにしても、ソフトウェアがないとそれを見ることができません。つまり、産業機械メーカーにも情報系の仕事がたくさんある、ということです。さらに、クラウド化やIoTデータの活用を実現するために、ソフトウェア開発の重要度は年々増しています。就職活動においては選択肢の幅を広げ、FUJIもその中に入れてもらえるとうれしいです。